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ブログ

  • 執筆者の写真: 友作霰
    友作霰
  • 2024年8月25日
  • 読了時間: 2分

ブログという媒体に、自分の考えをうまく書けたためしがない。


頭の中の思考として情報を漂わせている間は、さらさらと流れる川を見ているように明快なのに、それを言葉にしようとした瞬間、考えは細い糸のように複雑に絡まり、解くのが難しくなってしまう。

ブログについての一番古い記憶は、高校生の時にガラケーで作っていた、夢小説サイトに併設していたブログだ。基本的に私はプライベートのことは書かない、というルールを決めていたから、ジャンルのことしか書いていなかった。


二次創作サイトのブログは、テーマが決まっているから書きやすかった。確か、ジャンプ本誌を読んだら感想を書いていたとか、アニメの感想を書き連ねていたとか、そういう程度だった。

私的なことや自分の考えを書きたくなって、〇〇の夢小説を書いている人、ではなく、一般人としてブログを始めてみた。高校生の時に来た、遅い厨二病みたいなものだった。エムブロとか、ヤプログとか、いろいろ使ってみてはやめて、を繰り返していた。

当時世間では、インターネットをめぐるあらゆる問題が起きている時期だった。高校生なりに半年ROMれの精神は持っており、身バレするようなことは書けないと思った。そうして結局、毎回大した更新をすることなく退会するのだった。


大学受験の時に立派な腐女子に進化し、ほそぼそ同人サイトなどを続けていた。Pixivとツイッターが出始めると、もうブログを更新することはなくなった。

小説を書いていると、文章化が上手いとか、バシッとハマる言葉を考えるのが得意とか、そういう風に思われる。そうできる人もいる。しかし、私の場合は逆だった。一言で正しい表現をするのが難しいから、回りくどい文章を何ページも書き連ねて「こういう感じなんです。分かってくださいますか」と相手に伝えている。


ブログに自分の考えをうまく書ける人間だったら、たぶん小説は書いていなかったな、と思う。

そして、小説を書いていなかったら、自分がどういう人生を送っていたか全く見当がつかない。

…そう思うと、できないことが多すぎる自分の脳みそを放り投げたくなるときもあるけれど、まあ、もう少しやってみるか、という気分になる。

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